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北海道ガス株式会社の石狩LNG基地ガス配管基礎にHA採用、自己治癒生コン打設

作成者: 嘉津山公一|Nov 22, 2021 8:07:04 AM

自己治癒コンクリート「Basilisk」が北海道ガス株式会社 石狩LNG基地内のガス配管津波対策基礎に採用されました。
構造体の長寿命化により二酸化炭素排出削減に期待です。

現場:北海道石狩市 

規模:配管用基礎補強(津波対策)9基 生コン20㎥

用途:土木基礎

製品:Basilisk HA

 

採用経緯/お客様の抱える課題

 北海道ガス株式会社へBasiliskの技術提案をしたところ、コンクリートがバクテリアによって、ひび割れを自己治癒することに興味を持っていただき、石狩LNG基地の配管用基礎の補強工事(津波対策)にBasiliskHA混入生コンを使用していただきました。

 今後、北海道ガス(株)と會澤高圧コンクリート(株)共同で自己治癒効果の検証を行うこととなりました。自己治癒効果を検証し今後の北海道ガス(株)の物件にBasiliskの採用を検討します。


写真提供:會澤高圧コンクリート株式会社


選定のポイント

 Basiliskによってコンクリートのひびわれが自己治癒することでひびわれの補修にかかる費用や手間は削減されます。すなわち、構造体の長寿命化により二酸化炭素排出の削減に貢献することができます。

写真提供:會澤高圧コンクリート株式会社
 

導入状況

 石狩LNG基地の配管用基礎9基(生コン20m3)を津波対策のため基礎を補強する工事にBasilisk生コンを使用しました。ひび割れ誘発目地などのひび割れ低減対策は行わず、ひびわれが入りやすい状態にしBasiliskの自己治癒効果を検証することにしました。コンクリート打設後一週間でヘアクラックが入りましたが、さらに一週間後ひび割れの端部から自己治癒の兆候が現れています。

写真提供:會澤高圧コンクリート株式会社

 

石狩LNG基地とは

 北海道で唯一の大型LNG輸入基地で、都市ガスの原料となるLNGをサハリンやオーストラリア等から輸入・貯蔵し、都市ガスを製造しており、実は北海道で消費される天然ガスのほとんどは、この基地から送出出荷されています。 

カーボンニュートラルに関する取り組み

 2021年3月19日、石狩LNG基地では北海道初となるカーボンニュートラルLNGを約6.4万t輸入しました。これは年間取扱量の10%、CO2クレジット21万トン‐CO2に相当し、約21万世帯分の年間の排出量を削減したことになります。

 

 更に、住宅賃貸事業に参入しこれまで培ってきた脱炭素化に必要なデジタルツールのノウハウを賃貸MSに展開するなど、国が掲げるカーボンニュートラルの目標達成にとても積極的に取り組みされている会社です。

 

※カーボンニュートラルに関する北海道ガス様のWebページはこちら。

https://www.hokkaido-gas.co.jp/total_energy/carbon-neutral-lng.html



 今後、経過観察状況など随時記事を更新致しますのでお楽しみにお待ちください!!